Institute of Innovative Research, 
Tokyo Institute of Technology.

2023.07.25

セミナー情報

チュートリアル:どのように第一原理バンド計算の条件を決めるか 7/28開催

文部科学省 「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト」 半導体拠点 D2MatE では、 材料計算科学・データ解析に関するチュートリアルを開催いたします。
 今回は、実際に第一原理計算をする人に向けて、何を注意し、どのように計算条件を決めていくかについての講義を予定しています。

開催日時:  2023年7月28日(金) 14:00~15:30
開催場所:  オンライン開催:Zoomウェビナー
聴講対象者:  東工大関係者限定

概要

第一原理による量子計算が材料設計・解析にも実用的に広く使われるようになっています。第一原理計算では、原理的には「原子の種類と座標」だけを入力することで信頼性の高い全エネルギー、ひいては電子構造、物性の計算を行うことができます。しかしながら実際には、カットオフエネルギー、k点数、汎関数の選択など、計算結果・精度を左右するパラメータを適切に選択する必要があります。 本チュートリアルでは、第一原理計算の精度を決める要因を説明し、どのように適切な精度パラメータを選択するか、どのように汎関数を選択するかなどを実例とともに講義いたします。
 また、聴講予定者から事前質問を募集いたします。 遠慮なくご質問ください。

事前質問:

事前質問がありましたら、7/27(木) 14:00までに kamiya.t.aam.titech.ac.jpあてにお送りください。
以下の内容はすでに予定しています。
・密度汎関数法について
・カットオフエネルギーの影響、決め方
・k点数の影響、決め方
・NBANDS (平面波基底における空バンド数の数)の影響、選び方
・SCF計算におけるSmearing、tetrahedron法の効果
・DOS計算におけるSmearing、tetrahedron法の効果
・汎関数選択の影響、選び方(一般論)
・Hartree-Fock近似および混合汎関数におけるk点の選び方
計算プログラムですが、基本はVASPを想定していますが、できる範囲でWinmostar+QEの組み合わせとの対応を示します。