Institute of Innovative Research, 
Tokyo Institute of Technology.

2017.04.26

プレスリリース

三次元DRAM、WOW技術で熱抵抗が1/3に削減

東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の大場隆之教授はWOWアライアンスと共同で、バンプレスTSV配線を用いると、3次元積層デバイスの熱抵抗を従来のバンプの接合構造と比較して、30数%(1/3)まで低減できることを明らかにした。有限要素法(FEM)と熱回路網の計算手法を用いて解析した。

解析により、バンプ接合TSV配線の3次元積層デバイスは積層部、絶縁層、有機膜が熱抵抗の主要因であることがわかった。これに対し、バンプレスTSV配線は、バンプの密度を同じにした場合、接合部の熱伝導が150倍良好であり、全体の熱抵抗では、従来手法が1.54 Kcm2/Wであるのに対して、0.46 Kcm2/Wにまで低減可能であることがわかった。

この成果は山形県天童市で4月19~21日に開かれるエレクトロニクス実装国際会議「ICEP2017」で発表された。