2016.04.20
生体医歯工学共同研究拠点 キックオフミーティングを開催
- 日時: 2016年4月20日(水)13:00~16:00
- 会場: 東京ビックサイト MEDTECH Japan 内 セミナー会場B
- 司会: 三村秀典(静岡大学 電子工学研究所 所長・教授)
プログラム
開会の辞 | 吉澤靖之(東京医科歯科大学 学長) |
挨拶 | 牛尾則文(文部科学省学術機関課 課長) |
拠点概要 | 宮原裕二(東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 所長・教授) |
講演1 | 「医歯工連携による新たな医療センシングと産業展開」 ~キャビタス(体腔)センサ、生体ガス 用スニファと探嗅カメラ~ 三林浩二(東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授) |
講演2 | 「手術支援ロボットシステムの開発 - 実用化への取り組みと研究の新展開」 只野耕太郎(未来産業技術研究所 准教授) |
講演3 | 「乳がん検査用複素誘電率分布計測技術」 吉川公麿(広島大学 ナノデバイス・バイオ融合科学研究所 所長・教授) |
講演4 | 「次世代メディカルイメージングのためのイメージングデバイス技術」 川人祥二(静岡大学 電子工学研究所 教授) |
講演5 | 「Powered exoskeletons currently under development at EPFL」 Hannes Bleuler(スイス連邦工科大学 教授) |
開催報告
文部科学省のネットワーク型共同利用・共同研究拠点として,東京医科歯科大学生体材料工学研究所,東京工業大学未来産業技術研究所,広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所,静岡大学電子工学研究所の4機関からなる「生体医歯工学共同利用・共同研究拠点」が新たに認定され,平成28年4月から活動がスタートしています。本ネットワークでは,連携研究機関の機能融合により,新しい学術領域である生体医歯工学分野の知見を深め,若手研究者を育成するとともに,異分野融合領域における研究,産業の国際競争力向上に寄与することが強く期待されています。
本拠点の発足を大学のみならず産業界に強くアッピールするため,医療機器の製造・設計に関するアジア最大級の展示会・セミナー MEDTEC JAPAN (東京ビックサイト) のフォーラム会場を活用し,拠点のキックオフミーティングを2016年4月20日に実施しました。また,会期中は,(4/20~22の3日間)拠点のブースを設け,今後の活動予定について紹介しました。
キックオフセミナーでは,東京医科歯科大学 吉澤靖之学長の開会の辞に続き,文部科学省学術機関課牛尾則文課長のご挨拶,東京医科歯科大学 生体材料工学研究所の宮原裕二所長からの拠点概要の説明がありました。その後,東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 三林浩二教授から,「医歯工連携による新たな医療センシングと産業展開」,東京工業大学未来産業技術研究所 只野耕太郎准教授から「手術支援ロボットシステムの開発 - 実用化への取り組みと研究の新展開」,広島大学 ナノデバイス・バイオ融合科学研究所の吉川公麿所長から「乳がん検査用複素誘電率分布計測術」,静岡大学 電子工学研究所 川人祥二教授から「次世代メディカルイメージングのためのイメージングデバイス技術」の,それぞれ最先端技術と医療への応用についての発表が行われました。
また,海外らかの特別講演として,スイス連邦工科大学ローザンヌ校のハネス ブロイレル教授からは,「Powered exoskeletons currently under development at EPFL」の発表を頂き,海外の先進医療・福祉機器開発の状況もご紹介頂いております。
本キックオフミーティングには,130名近くの参加があり,そのうち,100名以上が大学以外の医療関係および医療産業への参入を希望する企業・公的機関からの参加者でした。本分野の産業界からの期待の大きさを裏付けています。今後,国内の大学間のみならず企業や海外大学との協力関係を構築することで,新たな学問分野やイノベーションの創出に繋がることを期待しています。
文責:進士忠彦(融合メカノシステム研究コア・教授)