2020.11.11
沖野研究室の学生らが生命金属に関する合同年会において受賞
プラズマ分光分析研究会賞
受賞者: 柳井優作(M1)
受賞先: 生命金属に関する合同年会
賞: プラズマ分光分析研究会賞
受賞論文: ハイスループット単一細胞分析のための近赤外線脱溶媒ドロプレットICP分析装置の開発
受賞日: 2020年11月7日(土)
受賞者の声
沖野研究室では、東京薬科大学等と共同で、一つの細胞中の超微量元素を分析する装置の開発を行っています。この手法では、一つの細胞を直径70ミクロン程度の液滴に封入して高温プラズマに導入し、原子化、励起、イオン化して質量分析します。液滴の溶媒はプラズマの負荷になるため、高感度分析実現のためにはプラズマ導入の前に溶媒を除去せねばなりません。
本研究では、近赤外線を用いて液滴を加熱することで、高速な溶媒気化を実現する装置を開発しました。
メタロミクス研究推進賞
受賞者: 太田高志(D1)
受賞先: 生命金属に関する合同年会
賞: メタロミクス研究推進賞
受賞論文: ワイドダイナミックレンジ単一細胞分析のための誘導結合プラズマ発光/質量同時分析システム
受賞日: 2020年11月7日(土)
受賞者の声
沖野研究室では、東京薬科大学等と共同で、一つの細胞中の超微量元素を分析する装置の開発を行っています。この手法では、一つの細胞を直径70ミクロン程度の液滴に封入して高温プラズマに導入し、原子化、励起、イオン化して分析します。細胞を高温プラズマ中に導入すると破壊されるため、一つの細胞は2回分析することはできません。そこで本研究では、通常の質量分析と同時に、マルチチャンネル分光器を用いた多元素同時分析と、シングルチャンネル分光器を用いた単元素の時間分解分光分析を行うシステムを構築しました。これにより、一度の測定で細胞中の高濃度から低濃度までの元素分析を実現するとともに、異なる原理の分析法で、結果のクロスチェックを可能にします。