2024.08.07
予測をうまくつかえない脳、自閉症の新たな発見
東京工業大学 科学技術創成研究院の小松三佐子特任准教授(理化学研究所 脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム 客員研究員)、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所 微細構造研究部の一戸部長、精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部の松元まどか室長(現:京都大学 京都大学医学研究科附属脳機能総合研究センター 臨床脳生理学分野 特定准教授)、飯島和樹研究員、東京大学国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)のZenas Chao准教授らの研究グループは、自閉スペクトラム症(自閉症)モデルマーモセットを用い、脳の階層にわたる予測符号化異常のメカニズムを解明しました。この発見は、自閉症の新たな行動介入法の開発や、診断をサポートするバイオマーカーの特定に大きく寄与する可能性があります。
本研究成果は日本時間2024年7月12日に、米国のオンライン総合学術雑誌「Communications Biology」にon-line掲載されました。