Institute of Innovative Research, 
Tokyo Institute of Technology.

2023.12.01

受賞

小山二三夫特任教授がIEEEニックホロニャックメダルを受賞

受賞者: 小山 二三夫 特任教授
受賞先: 米国電気電子学会(IEEE)
賞: IEEEニックホロニャックメダル
受賞論文: 光通信およびセンシングのための垂直共振器面発光レーザー (VCSEL) および VCSELフォトニクスへの先駆的な貢献
受賞日: 2023年11月

受賞概要

電気工学と電子工学では世界最大で最も権威がある学会IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、アイ・トリプル・イー、電気電子学会)は、科学技術創成研究院 面発光レーザフォトニクス研究ユニットの小山二三夫特任教授にIEEEの最高位メダルの一つである2024年のNick Holonyak, Jr. Medal for Semiconductor Optoelectronic Technologies(ニックホロニャックメダル)を授与すると発表しました。
2024 IEEE Medal Recipients

今回、IEEEニックホロニャックメダルの最初の受賞者として、Connie Chang-Hasnain UC Berkeley名誉教授(CEO, Berxel Photonics)とともに小山特任教授が選考されました(共同受賞)。
IEEEによると、小山二三夫名誉教授の業績である「光通信およびセンシングのための垂直共振器面発光レーザー (VCSEL) および VCSELフォトニクスへの先駆的な貢献」に対して贈られます。授賞式は、2024年5月3日、他のメダルとともに、米国ボストンで開催される2024 IEEE Vision, Innovation, and Challenges SummitのIEEE表彰式で行われる予定です。

小山二三夫特任教授のコメント

IEEEには学生の時から加盟しており、博士課程学生としてStudent Award受賞の機会を得て、現在はLife Fellowです。教授の時にはフォトニクスソサエティーの役員もしておりました。IEEEの最高位の賞であり、半導体光デバイス研究の巨人であるホロニャック教授の名前を冠したメダルをいただくことは、まことに光栄で、たいへん嬉しく思っております。面発光レーザは、本学の伊賀健一栄誉教授が1977年に発明した半導体レーザで、近年、インターネットや携帯端末の普及により、データセンター内の大規模光インターコネクト、携帯端末での3D光センサ、自動運転用の光レーダーなど、その応用分野は多岐にわたり、IoTの進展により、国内外でさらに研究開発が加速され、市場規模も数千億円にまで拡大しています。今回の受賞は、恩師の末松安晴先生と伊賀健一先生のご指導と、これまでともに研究を進めてきた同僚の研究者、大学院学生など、多くの方々の貢献によるもので、深く感謝しています。この受賞を励みに、東工大の強みと伝統を活かして、研究成果の社会実装に貢献していきたいと思っております。