Institute of Innovative Research, 
Tokyo Institute of Technology.

2021.11.10

お知らせ

池田研究振興局長(文部科学省)が科学技術創成研究院(すずかけ台キャンパス)を視察

文部科学省池田研究振興局長は、令和3年10月29日(金)横浜市緑区にある東京工業大学 すずかけ台キャンパス科学技術創成研究院を訪問した。
科学技術創成研究院は、新たな研究領域の創出、異分野融合研究の推進、人類社会の問題の解決、将来の産業基盤の育成並びに産学連携の強化などを使命として、2016年度に設立された部局。すずかけ台・大岡山両キャンパスにまたがる複数の研究所、研究センター、研究ユニット及び2018年7月に設置された基礎研究機構から構成され、500名を超える研究者を擁している。同研究院は、研究者の自由な発想を大切にしつつ、研究院を構成する組織間の有機的な連携によって、新たな知を創造し社会に貢献していることを目指して活発に活動している。
渡辺理事・副学長(研究担当)、久堀科学技術創成研究院長をはじめ、各研究所長等から、同研究院の概要説明を行った後、「ハイブリッドマテリアル研究ユニット(研究ユニット長:山元公寿教授)」、「細胞制御工学研究センター(研究センター長:大隅良典栄誉教授)」を視察され、現場の研究者からそれぞれ研究の進捗やコロナ禍における取組について説明を受けた。続いて、益一哉学長とともに、今世界中で期待されている全固体電池の研究開発を進めている「全固体電池研究センター(同:菅野了次特命教授)」において、最先端の研究設備を見学された。
さらに、共同利用・共同研究拠点に認定されている「先端無機材料共同研究拠点」(フロンティア材料研究所)では、電界放出型走査電子顕微鏡を視察し、全国の研究者が、遠隔で実験・データを取得することにより、コロナ禍においても研究が推進できるよう工夫していることなど、共同利用・共同研究拠点の重要性に触れられた。
また、同大学(東工大)における新しい産学連携プログラム「協働研究拠点」の第1号として、2019年4月に設置された(株)小松製作所との共同研究を推進する「コマツ革新技術共創研究所」では、産学連携での人材育成に対する期待や、今後の展望等について説明を受けたあと、さまざまな意見交換を行った。
2021年7月に全面リニューアルオープンしたすずかけ台図書館では、これからのニューノーマル時代に適応した個人ブースに実際に着席されたり、多様なゼミ室をご覧になった。
当日は、文部科学省 小久保大学研究基盤整備課学術研究調整官、堀之内振興興企画課専門官が同行した。


科学技術創成研究院の概要説明を聞く右から池田局長・小久保調整官・堀之内専門官


コマツ革新技術共創研究所にて説明に聞き入る池田局長

電界放出型走査電子顕微鏡の説明を受ける池田局長

全固体電池研究センターにて左から菅野センター長・池田局長