Institute of Innovative Research, 
Tokyo Institute of Technology.

2021.07.08

セミナー情報

第49回 薄膜・表面物理セミナー(2021)量子コンピュータの現状とハードウェア研究最前線 7/15開催

量子コンピュータの現状とハードウェア研究最前線

海外メーカが超伝導量子アニーリングマシンの商用ハードウェアを発売して以来、量子コンピュータへの期待が高まっており、国内でも社会実装に向けた取り組みも活発化しています。一方、克服すべき課題も多く、現在の汎用コンピュータのように利用できるようになるまでには、時間がかかると言われています。現在主流の量子コンピュータは、超伝導量子ビットを用いておりますが、他にも様々な原理や材料を用いた量子計算手法が提案されており、実用化に向けた研究開発が進められているところです。量子コンピュータのハードウェア研究は、当分科会で扱う材料物理との関連が深い分野です。本セミナーでは、超伝導量子コンピュータの基礎・現状・研究動向について解説するとともに、トポロジカル絶縁体を用いたマヨラナ量子ビット、シリコン量子ドットを用いたスピン量子ビット、光量子コンピュータの最新研究動向を紹介します。

プログラム

時間 講演テーマ 講師
10:00~10:05 開会
10:05~10:55 量子アニーリングによる量子 コンピュータ研究開発の現状 西森 秀稔(東工大)
10:55~11:40 材料・プロセス技術者のための量子コンピュータ入門: 基礎から最先端まで 川畑 史郎(産総研)
11:40~13:00 休憩
13:00~13:45 超伝導量子集積回路のプロセス開発とその課題 牧瀬 圭正(天文台)
13:45~14:30 トポロジカル量子コンピューティング ーマヨラナ粒子の探索と量子ビットへの応用ー 石橋 幸治(理研)
14:30~14:50 休憩
14:50~15:35 シリコン量子コンピュータに向けた基盤技術と物理に関する研究 小寺 哲夫(東工大)
15:35~16:20 光量子コンピュータの現状と展望 武田 俊太郎(東大)
16:20~16:25 閉会