2020.12.02
光ファイバーを用いた超高感度な磁界計測に成功
従来よりも数百倍小さい磁界が検出可能に
横浜国立大学の水野洋輔准教授、東京工業大学の中村健太郎教授、芝浦工業大学の李ひよん助教、エスピリトサント連邦大学(ブラジル)のArnaldo Leal-Junior教授、アヴェイロ大学(ポルトガル)のCarlos Marques博士らの国際共同研究チームは、プラスチック光ファイバーヒューズという新たな物理現象に基づき、光ファイバーを用いて磁界を計測することに成功しました。モード間干渉と呼ばれる簡素な構成で、113.5 pm/mTという超高感度を達成しました。従来法よりも数百倍小さい、45 µTという微小な磁界(地磁気に相当)の検出が可能です。将来的に、電力機器、回転機、電磁環境の調査への応用が期待されます。
本研究成果は、2020年11月30日(現地時間)に国際科学雑誌「Advanced Photonics Research(アドバンストフォトニクスリサーチ)」のオンライン版に掲載されます。なお、本研究は、科学研究費補助金(課題番号17H04930、17J07226、20K22417)の支援を受けたものです。