基礎研究機構

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About

機構長挨拶

 基礎研究機構は、最先端研究領域を開拓する基礎研究者の育成をミッションとして2018年に設置されました。日本の研究環境の先行きを案じ、研究成果の創出に長い時間を要する基礎研究に取り組める環境を構築するための支援組織として新たに設計したものです。
 2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授は、若い人が挑戦的な課題に取り組める環境整備の必要性を説いています。一方で、日本の研究環境には、研究の挑戦性・継続性をめぐる危機(研究費・研究時間の劣化)、次代を担う研究者をめぐる危機(若手研究者の雇用・研究環境の劣化)、知の集積をめぐる危機(研究拠点群の劣化)が指摘されています。
 そこで基礎研究機構では、若手研究者が研究エフォートを増加し、自由な雰囲気の中で研究に集中できる環境を構築することを目指しています。研究分野に応じた適切な研究環境を整えるべく、本学が世界をリードする最先端研究分野において顕著な業績を有する傑出した研究者を塾長に据えた専門基礎研究塾と、本学の全ての新任の若手研究者が塾生として3ヶ月間研鑽を行う広域基礎研究塾を設置し、これまでに100名を超える若手研究者を受け入れています。こうした地道な活動を継続し、短期的視野に陥りがちな研究姿勢から一歩距離を置いた研究と研究者を支援します。
 この度の東京科学大学の発足に伴い、広い視座と確かな実力を基盤として国際社会をリードする次世代の研究者育成の重要性は高まるばかりです。引き続き皆様の暖かいご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

機構長

宍戸 厚

宍戸機構長

副機構長挨拶

 令和6年9月から着任致しました。主に広域塾(広域基礎研究塾)を担当させていただきます。
 広域塾では、本学で若手研究者が独創的・萌芽的な基礎研究を 持続的に実施できる環境作りをミッションとしています。
 若手研究者が長期的な視野に立って自らの研究テーマを設定し、息の長い研究を続けることのできる環境を整えることは、日本の将来にとって非常に重要です。ただし、このような環境を実現するには皆様方のご理解とご支援が必要です。若手研究者が自由な発想で研究活動が行えるよう、微力ながら努める所存です。

副機構長

穐田 宗隆

穐田副機構長

組織構成図

基礎研究機構は、専門基礎研究塾と広域基礎専門塾で構成され、若手研究者に、自らの学術的興味に基づいて独創的・萌芽的な研究課題を見出し、社会的な期待や責任を自覚しつつ研究を推進することの重要性を肌で感じられる場を提供することにより、人材育成と研究大学の発展を支えていきます。