Institute of Innovative Research, 
Tokyo Institute of Technology.

2021.06.07

プレスリリース

フォトニックバンドダイアグラム顕微鏡を実用化

様々なフォトニック構造のバンドダイアグラムを高速に測定可能

東京工業大学 科学技術創成研究院の雨宮智宏助教らは、株式会社東京インスツルメンツ、物質・材料研究機構と共同で、フォトニックバンドダイアグラム顕微鏡を開発した。本装置により、様々なフォトニック構造のバンドダイアグラムを高速に自動計測することが可能となった。

開発した装置は赤外ハイパースペクトルイメージングにより、波長ごとのフーリエ画像を得た後、それらの画像をもとにフォトニックバンドダイアグラムを再構成する。本装置により、フォトニック結晶、トポロジカルフォトニック結晶、メタマテリアルを始めとした様々な構造において、バンドダイアグラム全域を高速に測定することが可能となる。

これにより、各種フォトニック構造における物性評価が容易となり、光デバイスの研究開発など関連分野の一層の推進が期待される。

本装置は東京工業大学と東京インスツルメンツの特許(特願2019-217786)をもとに共同開発されたものであり、6月上旬より「FA-CEED®」の製品名にて東京インスツルメンツから販売される。