プラスチックに数層の分子配向膜を形成する手法の開発とその応用に成功
―基板を選ばず分子配向膜を形成できるため、フレキシブルエレクトロニクスへの応用に期待―

JST戦略的創造研究推進事業の一環として、東京大学の横田知之講師、染谷隆夫教授、東京工業大学の福島孝典教授、梶谷孝特任准教授、大阪大学の関谷毅教授らのグループは、プラスチック基板上に自己組織化単分子膜のような数層からなる分子配向膜の形成手法を開発し、有機集積回路への応用に成功しました。

フレキシブルエレクトロニクスは、次世代のエレクトロニクスとして非常に注目を集めています。しかしながら、プラスチック基板上には金属や酸化物のように、薄い均一な分子配向膜(微細な溝のある板)を形成する技術がないために、エレクトロニクスの高性能化・高機能化が難しいという問題点がありました。本研究グループは、二次元に配向する3枚羽プロペラ状の分子であるトリプチセンを用いることで、プラスチック基板上に数層の分子配向膜を形成することに成功しました。さらに、この技術を有機集積回路に用いると、デバイスの電気特性が向上しました。今後、トリプチセンの分子設計を行うことで、新規分子デバイス創出など多様な応用展開が期待されます。

本研究成果は、2017年12月18日(イギリス時間)に「Nature Nanotechnology」誌のオンライン速報版で公開されました。

詳しくはicon_site東工大ニュースをご覧ください。

icon_site化学生命科学研究所 福島孝典教授、梶谷孝特任准教授のプレスリリース

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