大面積の分子配向を一段階で光パターン形成
―「動的光重合」技術を開発し多彩な配向パターンを実現 ―

東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の宍戸厚教授、久野恭平大学院生、カナダ・マギル大学 化学科のChristopher J. Barrett(クリストファー・バレット)准教授らの研究グループは、液晶など大面積の二次元的な分子配向パターンを自在に制御できる新たな光重合法の開発に成功した。
露光される部分を移動しながら光照射することにより、分子の拡散や流動を引き起こし、この流れによって均一な配向パターンを形成した。また、光重合性液晶であれば化合物の分子骨格や重合反応の種類に依存せず、多彩な分子の配向にも成功した。特に分子が放射状に並んだパターンの作製では、従来の偏光を用いる光配向法に比べて、1万分の1ほどの微細化および光エネルギーの劇的な低減を実現した。
ナノからマイクロスケールの微細な分子配向構造を大面積にわたり一段階でパターン形成できることから、これまでできなかった光の微細加工が可能になる。
今後、高精細フレキシブルディスプレーなどへの応用が期待される。
この成果は、2017年11月10日付(米国東海岸時間)の米国オンライン科学雑誌「Science Advances」に掲載された。

詳しくはicon_site東工大ニュースをご覧ください。

化学生命科学研究所
宍戸研究室