• 講師: 道正新一郎(東京大学 原子核科学研究センター)
  • 日時: 2017年7月21日(金) 13:30-15:00
  • 場所: 北二号館6階会議室
  • 概要:
    核質量は、陽子と中性子からなる原子核の構成核子の質量と核子間相互作用の総和であり、原子核の安定性を決める物理量である。1940年代には、核質量の系統的データから安定原子核の殻構造が明らかにされ、安定線から遠く離れた原子核が生成できる今日でも、核質量は不安定核領域での殻進化を解明するうえで本質的である。
    本講演では、 理研RIBF施設内SHARAQスペクトロメータを用いて行なった中性子過剰カルシウム同位体の直接質量測定を紹介する。本実験では、磁気剛性と飛行時間の高精度測定によって、二重魔法数をもつとみられる52,54Caをこえた中性子過剰カルシウム領域の核質量を、約100kevの精度で決定することができた。実験手法や測定精度の鍵となったダイヤモンド検出器等について紹介するとともに、測定結果に基づいて中性子過剰カルシウム領域での殻進化について議論する。

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