最高の超伝導転移温度(Tc)を持った鉄系超伝導物質の新たな特徴を発見

東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の飯村壮史助教、元素戦略研究センターの松石聡准教授細野秀雄教授、岡西洋志大学院生(現デロイトトーマツコンサルティング)らの研究グループは、鉄系超伝導体中で最も高い超伝導転移温度(Tc)を示す砒酸水素化鉄サマリウム(SmFeAsO1-xHx)のSmサイトとHサイトへの同位体置換に成功し、新たな反強磁性相を発見した。今回発見した反強磁性相が示す磁気モーメントは鉄ニクタイド中で最も大きく、より局在化したスピンが高温超伝導の発現に重要であることが明らかとなった。さらに高いTcをもつ鉄系超伝導物質の設計指針の道が拓けてきた。

本研究は、文部科学省 元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>の一環として行われたもので、一部の実験は高エネルギー加速器研究機構とフランスのラウエ・ランジュバン研究所との共同で実施された。本成果は5月15日に「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)」のオンライン速報版に掲載された。

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